①見た目の印象を信用しない
②適応障害の人を知るための書籍
③回復までのサポート
私は、引っ越しと転職による適応障害になったことがあります。
- 毎日自分を責める日々
- 普通に見えるように頑張っていた
- 情けなさで押しつぶされそうになる
適応障害で苦しかった当時を振り返り、家族や夫に知ってほしかったことをまとめました。
今このページを見てくださっている方は、きっと適応障害の方の力になれるはずです。
身近な人の「何か出来ることはないか」「少しでも良くなって欲しい」という気持ちが適応障害を経験した私の大きな支えになっていたためです。
個人の経験談のため不足する点もあるかもしれませんが、少しでも参考になったら幸いです。
「元気そう」と見た目で判断しない
身近にいる方から見ても、一見少し元気がない程度に見えるかもしれません。
当時の私を知る親しい友人も、まさか精神的に追い詰められているとは思わなかったそうです。
しかし実際には普段と変わらない自分を演じるため、かなり無理をしていました。
周囲になるべく気付かれたくない、心配を掛けたくないと思っていたためです。
私の当時の症状をまとめます。
- 自分を責める(自責感)
- 耐え難い不安感
- 思考力と判断力の低下
- 興味・喜びの低下
- 消えたい気持ちを抱えるなど
適応障害の症状は個人差がありますが、想像以上につらかったです。
私はしばらく抑うつ状態が続き、生きている価値がないと本気で信じていました。
抑うつ状態とは、憂うつや気分の落ち込みが強い状態のことを言います。
抑うつ状態で現れやすい症状をまとめます。
- 不安感
- 自責感
- いらいら
- 意欲低下
- 抑うつ気分
- 興味関心の低下
- 希死念慮など
- 不眠
- 倦怠感
- 疲れやすい
- 食欲低下
- 性欲低下など
希死念慮について簡単に解説します。
これらは決して、全ての方に現れるわけではありません。
実際に私も一部当てはまらない症状があります。
これら以外にも後になって「あれも適応障害の症状だったんだ…」と気付いた症状もあります。
このことからも、まずは見た目では測れないことを知っていただきたいです。
当時の具体的な症状はこちらで詳しくお話しています!
関連【適応障害】転職と引っ越しによるストレス|徐々に現れた症状編
関連【適応障害】仕事を辞めた後に症状が悪化│具体的な症状を解説
当時は毎日自分を責め、毎日消えたいと思っていました。
適応障害に寄り添う
気持ちに寄り添うことが大切です。
元気づけようと無理に励ましたり、責めたりすることは絶対に避けて下さい。
元気な時は何とも思わなかったことでも、普段以上に重く受け止めてしまいます。
むやみに否定しない
適応障害と診断された後、家族の言葉に傷付くことがありました。
もう少し強くならないと!
きっと励まそうとしたんだと思います。
しかし当時の私は精神状態が不安定で、マイナスにしか取らえることが出来ませんでした。
毎日自分に不甲斐なさや弱さを感じていたため、とどめを刺されたように感じました。
私の適応障害の原因は転職と引越しだったのですが、それに関しての意見が特につらかったです。
- やっぱりね!だから言ったのに
- 引っ越さなければよかったのに
- 無理して仕事を探すから!など
すでに自分自身を責めており、周囲から存在さえも否定されているようでした。
これらの経験から、伝え方や話し方はとても大切だと実感しています。
当時の私には本当に余裕がありませんでした。
そもそも調子が悪い相手に「今」伝える意味があるのか、追い詰めてしまわないかを考えていただけたら幸いです。
腫れ物扱いする必要はありません。思いやりの気持ちが大切ですね。
相手の状況を理解する
適応障害にどのような症状が起きるのか、理解している方は少ないです。
「心が傷ついて弱っている状態」なのは分かっていても、漠然としたイメージしかなかった。
何より私が本当に求めていたのも「理解」でしたが、周りに求めることは出来ませんでした。
- なるべく心配をかけたくない
- これ以上迷惑をかけたくない
- 頭がおかしいと思われたくないなど
私自身、適応障害の症状は夫にも詳しくは話していませんでした。
その反面、少しは理解してほしい気持ちも強く、苦しかったです。
適応障害をもっと知るための本
今回紹介する本は、どちらも周囲の方が適応障害を理解するのにおすすめの本です。
適応障害を理解することは、大切な方の「今」を理解することです。
本人も周囲の方々も今後のことに不安を感じると思いますが、大丈夫です。
時にはもどかしさを感じることもありますが、ゆっくり、ゆっくり回復します。
私もすっかり元気になりました!毎日楽しく暮らしています!
適応障害を知ることで、未来が明るく見えるはずです!
なんで私が適応障害!?
周囲の方々の「適応障害に対する理解」が何よりも重要だと実感する1冊です。
適応障害を理解するには、適応障害の人を客観的にみることが近道です。
知らない人の体験談だからこそ、フラットな状態で適応障害を見つめることができます。
- 適応障害の経験をマンガ形式で
- 良き理解者が欠かせないと実感
- 勇気づけられる内容
精神疾患は本人の訴えが重要ですが、本人はなかなか胸の内をさらけ出すことができません。
適応障害の経験者が感じたことをリアルに描いている本書をおすすめします。
マジメすぎて、苦しい人たち
次は視点を変えて、適応障害という病気を解説した本を紹介します。
適応障害を引き起こす心と体のメカニズムから周りの人たちへの助言まで、適応障害の全てを解説している本です。
身近な方が正しい知識を持っていることが、適応障害の方の大きな助けになります。
これは間違いなく事実です。
- 苦しい症状の理由
- 治療法について
- 克服法のコツ
適応障害になった方が「本を読んでみよう」という思ったら、まず読む本としてもおすすめです。
関連【適応障害に悩んだら】まず1番に読んで欲しい!気持ちを軽くする本
まずは周囲の方が適応障害を知るために読むことをおすすめします。
次は心を穏やかにするために、大切にしていたことをお話しします!
環境を整えると心が落ち着く
私は適応障害をきっかけに、定期的にお花を飾るようになりました。
当時は人が多い場所が苦手で、家にいる時間も多く気分が塞ぎがちでした。
抑うつ状態で感情もとても鈍っていましたが、お花が想像以上の変化をもたらしてくれました。
- 季節感を感じる
- お世話ができる喜び
- 心が動くきっかけになる
当時は感動することがありませんでしたが、それでもお花を見ると「なんかいいな」と心が動きます。
私のお花が綺麗に咲いている様子が、私を励ましてくれました。
妻が適応障害になった時の夫の反応
当時の私は自尊心が傷付き、存在していること自体が苦しかったです。
心に余裕がなく冗談も通じませんし、嬉しい感情や幸せな感情も鈍くなっています。
ただそんな状況でも大事にされていること、必要としてくれていることはしっかりと伝わってきました。
特別な言葉をかけられなくても、不思議と気持ちは伝わってきます。
無理をしない接し方
夫は私がリラックスできるようにと、率先して動いてくれました。
- 食事を作ってみる
- お風呂の準備
- 寝室にアロマを焚くなど
決して無理をせず、夫が出来る範囲で動いてくれたことがポイントだったと感じています。
もしも夫が無理をしていたら、「私のせいで迷惑を掛けている」と自分を責めていたはずです。
夫は申し訳ないと話す私に、よくこんな風に声を掛けてくれていました。
ありがとうなんて言わなくてもいいよ!好きでやってるからね!
これは本当に嬉して大事にしてくれてるんだな、と実感した出来事の1つです。
もし代わりができなくても、本人も周囲の方も無理をしない方法を考えることは重要です。
食事はEPAとDHAを積極的に摂ることがポイントです!
関連【EPAとDHA】抑うつ状態との関係│効果的な摂り方とサプリ
関連【副交感神経】自律神経を整える|リラックスのポイント【睡眠編】
適応障害を経験して
適応障害は私にとって人生で最もつらい出来事でしたが、同時に夫の優しさや愛情を深く実感する出来事にもなりました。
ボロボロになってしまった私を見捨てず、変わらず接してくれたことが何より嬉しかったです。
個人の実例ですが大切な人をサポートするヒントが見つかりましたら幸いです。
皆さんの大切な方にも、サポートされる方の温かい気持ちが伝わりますよう祈っています。
適応障害の経験談に興味がある方はこちらをどうぞ!
ここまでお読みいただきありがとうございました!