①絶対に凍結させない
②使用中は冷蔵庫に入れない理由
③水だけで保冷できる専用ケース
暑さや寒さが厳しい時期は、インスリンやGLP-1受動体作動薬の保管方法が不安な方が多いです。
インスリンやGLP-1受動体作動薬は、熱にも注意が必要ですが、凍結にも注意が必要です。
保冷自体は問題ありませんが、冷やす時の温度管理が大変重要です。
- 冷蔵庫内の保管場所
- 使用中は30℃以下を目安に
- 保冷剤の使い方を間違えない
保管方法を誤ると変質して使えなくなり、コストもかかってしまいます。
正しい保管方法や持ち運び方法を理解することが、安心への近道です。
温度管理のコツと人気のインスリンポーチも紹介しますので、ぜひ参考にして下さいね。
今回はインスリンとGLP-1受動体作動薬の温度管理を解説します!
後ほど凍結しないインスリンクーラーも紹介しますね!
インスリンとGLP-1受動体作動薬と冷蔵庫での保存
- 冷蔵庫内の凍らない場所
- 吹出口近くは厳禁!
- ドアポケット(扉の棚)がベスト
インスリンやGLP-1受動体作動薬は「凍結を避けて2〜8℃で保存」と統一されています。
とにかく「凍らせないことが重要」です。
冷蔵庫に入れる場合、液体や食品が凍りやすい吹出口は避けましょう。
チルド室(引き出し)も、温度が0〜2℃に保たれていますので適しません。
凍結すると注入器が破損したり、インスリンやGLP-1受動体作動薬の効果が発揮できなくなります。
患者さんにも使用前はドアポケットに置くよう説明しています!
ドアポケット(扉側)は冷風が直接当たらず安心です!
使用後は冷蔵庫に保存しない理由
基本的にインスリンやGLP-1受動体作動薬は、使い始めたら冷蔵庫に入れる必要はありません。
使用中の注入器を使うたびに冷蔵庫から出し入れすると、結露して注入器が濡れます。
結露すると以下の状況が起きます。
- サビが生じやすくなる
- ホコリもつきやすい
- 不具合を起こす可能性が高くなる
さらにインスリンやGLP-1受動体作動薬には、殺菌を目的とした成分も含まれています。
温度が低いほど殺菌力は弱くなるため、殺菌効果を高めるためにも冷蔵庫には入れない方がよいとされています。
毎回冷蔵庫に入れていると、室温に戻す必要があり手間も増えます。
使用中の温度管理の目安は「自分が快適な温度」
インスリンやGLP-1受動体作動薬は、私たちと同じように温度の影響を受けやすいです。
夏場は特に「温度管理が気がかり」と患者さんからも相談を受けます。
基本的には自分が心地よいと感じる温度で、そばに置いておくように説明します。
温度管理は30℃以下が目安です。
外出中も心地よいと感じる気温や温度を保ち、常に持ち歩いていれば心配いりません。
ただし少しの間でも車内に放置したり、直射日光が当たる場所での保存は一時的でも避けましょう。
短時間コンビニに寄っただけで変性してしまった例もあります。
いつもバッグに入れて、一緒に持ち運ぶことが大切ですね!
保冷剤を使う時は凍結に注意!
長時間の外出などで、やむを得ず凍った保冷剤を使う時は細心の注意を払って下さい。
以下の点をしっかり押さえましょう。
- 注入器をケースに入れる
- 保冷剤を厚手のタオルで包む
- 保冷剤と注入器は離して入れる
保冷剤や凍らせたペットボトルの冷気によって、凍ってしまう事故は意外と多いです。
1度でも凍ると使えなくなり、余分に医療費もかかってしまいますので要注意です。
冷蔵庫で冷やした保冷剤や冷えた飲み物を利用するのが安全です!
次におすすめのインスリンポーチを紹介します!
Amazonで人気のインスリンポーチ
インスリン以外にも内服薬やブドウ糖を同時に収納できますので、使い勝手が抜群です。
2層のインスリンポーチです。
- ナイロン生地で丈夫
- クッション入りで安心
- 血糖測定器も持ち運べる
針・アルコール綿・自己管理ノート(手帳)など、必要な物を全て収納可能です。
保冷剤はついていませんが、ケーキ用サイズの小さな保冷剤が利用できます。
保冷剤を入れる層には、アルミシートを採用し保冷効果もあります。
コンパクトなポーチが好きな方へ
こちらは1層タイプです。
2層タイプと同様に、生地は丈夫なナイロン製でクッション材も付きなため安心です。
大きな違いはアルミシートが不使用な点です。
1層タイプは次の方におすすめです。
- 室内で過ごす時間が多い
- コンパクトなポーチが欲しい
- 保冷機能はそこまで重視しない
専用保冷ケースはFRIOインスリンクーラーがおすすめです!
世界中で使用されているFRIOインスリンクーラー
FRIOインスリンクーラーは、世界中で最も使用されている携帯保冷ケースです。
- 冷蔵する必要なし
- 水に数分浸すだけ
- 繰り返し使用できる
37.8℃の環境下でも、インスリンやGLP-1受動体作動薬を最低でも45時間18〜26℃に保ちます。
水分を十分吸わせないと本来の効果が発揮できませんので、初回は8分間水に浸けましょう。
2回目以降はインナーケースを2〜4分水に浸すだけで保冷効果が持続します。
米国食品医療局の販売許可を得ている、信頼性の高いクーラーです!
旅行や外泊などで保冷剤がすぐに入手できない時にも最適です!
FRIOインスリンクーラーのお手入れ
アウターカバーは中性洗剤で手洗いできます。
インナーケースも洗えますが吸水性があるため、抗菌スプレーを使用すると便利です。
非漂白系の抗菌スプレーであればインナーケースにも問題なく使用できます。
インスリンやGLP-1受動体作動薬は、熱や凍結で変性すると効果が発揮できません。
血糖値が乱れる原因にもなります。
FRIOインスリンクーラーであれば、長時間の外出や仕事でも温度管理が簡単です。
1本用・2本用・5本用・8本用がありますので、適したサイズを選んで下さいね!
色は青・黒・紫・赤・赤茶の5色から選べます!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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