①3つの目的とルール
②1日の摂取カロリーの一覧
③3大栄養素の割合を解説
糖尿病の治療は3つありますが、食事療法は治療の基本であるため避けて通れない治療法です。
同時に食事療法は、糖尿病で通院中の患者さんの1番の悩みでもあります。
食事療法は堅苦しい言葉に感じてしまいますが、実はシンプルです。
①適正なエネルギー量
②栄養バランス
③規則正しく3食均等
太る原因もシンプルで、摂取カロリーが消費カロリーを上回ることが原因です。
正しい食事療法を続けていく難しさはありますが、糖尿病だからといって特別な食事は必要ありません。
今回は食事療法のルールを1つずつ解説します。
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適正なエネルギー量
エネルギー量とはカロリー量のことです。
糖尿病の場合はライフステージや状態に合わせて1日の摂取カロリーが決定します。
- 糖尿病の状態
- 肥満の有無
- 年齢や性別
- 身体活動量など
1日のカロリー摂取量と消費量のバランスをとり、標準体重を維持することが重要です。
簡易的な計算方法をまとめます。
標準体重(kg)×身体活動量=1日のカロリー摂取量
標準体重は【身長(m)×身長(m)×22】で求めることが出来ます。
自分の摂取カロリー量を詳しく知りたい方は、以下のページもご覧下さい。
以下の表も参考にして下さい。
49.5kg | 52.9kg | 56.3kg | 59.9kg | 63.6kg | 67.4kg | 71.3kg |
150cm | 155cm | 160cm | 165cm | 170cm | 175cm | 180cm |
標準体重1kgあたりの身体活動量の目安は、以下を参考にして下さい。
デスクワーク・主婦など | 立ち仕事が多い | 力仕事が多い |
25〜30kcal | 30〜35kcal | 35kcal〜 |
1日の摂取カロリーの目安一覧
以下の表に、身長と身体活動量別の1日の摂取カロリーをまとめました。
デスクワークや主婦 | 立ち仕事が多い | 力仕事が多い | |
150cm | 1238〜1485kcal | 1485〜1733kcal | 1733kcal〜 |
155cm | 1323〜1587kcal | 1587〜1852kcal | 1852kcal〜 |
160cm | 1408〜1689kcal | 1689〜1971kcal | 1971kcal〜 |
165cm | 1498〜1797kcal | 1797〜2097kcal | 2097kcal〜 |
170cm | 1590〜1908kcal | 1908〜2226kcal | 2226kcal〜 |
175cm | 1685〜2022kcal | 2022〜2359kcal | 2359kcal〜 |
180cm | 1783〜2139kcal | 2139〜2496kcal | 2496kcal〜 |
以上は一例です。合併症や血糖コントロールによっても変わります!
詳しく知りたい方は担当医に相談してみて下さいね!
栄養バランスのポイント
栄養バランスとは、適正なエネルギー量の中でいろいろな栄養素を適量取ることです。
糖尿病であっても特定の食品のみを摂る必要はなく、多くの品目をバランスよく摂ることが重要です。
- 炭水化物:摂取カロリーの50〜60%
- たんぱく質:標準体重1kgに1.0〜1.2g
- 脂質:摂取カロリーの20〜25%
炭水化物とはご飯・パン・麺類などのことです。
「炭水化物の割合が意外と多い」と驚かれる方も多いです!
よく患者さんから「ご飯は減らしています。野菜を多めに食べています。」との声を聞きます。
摂取カロリーの50〜60%を炭水化物から摂取するのが理想ですが「炭水化物=減らす」と認識している方は多いです。
これについては以下で詳しく解説します。
関連糖尿病でもお米が食べたい!血糖値が高いと食べてはいけない?を解説
1日の摂取カロリーを1600kcalとした場合、以下のようになります。
- 炭水化物:800〜960kcal
- たんぱく質:56.3〜67.6g
- 脂質:320〜400kcal
残念ながらカロリーの合計だけを見ていると、栄養バランスは偏ってしまいます。
栄養素の割合や品目も大事です。
勤務先の糖尿病指導医も漠然と炭水化物を減らすことをおすすめしていません。
食物繊維も意識して摂りましょう。
食物繊維は糖質や脂質の吸収を抑制し、食後の血糖コントロールの改善に有効であるためです。
食物繊維の1日の摂取目安は20〜25gです。
規則正しく3食均等に
これが1番難しいかもしれません。
- 食事は1日3回
- 3食のカロリーはほぼ均等に
- 間食は血糖値が乱れるため避ける
規則正しい食習慣は食後血糖値の変動を少なくし、急激な高血糖や低血糖を避けることが出来ます。
患者さんの中には仕事の都合で食事の時間があいてしまう方や、夜遅くの夕食になる方もいます。
ちなみに病院では、管理栄養士が担当する栄養相談を受ける事ができます。
1人1人の生活に合わせた食事は個別に相談し、検討することが重要です。
自分で食事を作る方には病院監修のレシピ本もおすすめです。
カロリー・炭水化物・食塩・食物繊維も一目で分かります!
有名病院の食事療法が自宅でできるレシピ本
特定機能病院で実際に指導されている、食事療法を踏まえた簡単でおいしいレシピを紹介している本です。
順天堂大学医学部附属順天堂医院が提唱している食事療法の1番のコツは美食家になることです。
毎日の食事はこの1冊におまかせ!
- しっかり味でボリューム満点
- お肉はもちろんスイーツまで
- 糖尿病治療ガイドに準拠
1人分から作れるうえに、高齢者や一人暮らしの方にも作りやすい簡単レシピとなっています。
食材別にレシピが並んでいるため、作りたいレシピがすぐに見つかるのも便利です。
減塩のコツや血糖値を挙げないアイディアも豊富で、毎日の料理にとても役立ちます。
紹介したレシピ本はスペシャリストが監修した間違いない1冊です!
電子書籍版もおすすめです。
AmazonのKindle版(電子書籍)は、Kindleアプリをダウンロードして、購入するだけでいつでも購入した本が読めます。
間違えて購入した場合、注文確定直後であれば「注文をキャンセル」をクリックすれば注文がキャンセルされます。
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次は自炊が難しい方へ、簡単で確実な方法を解説します。
食事療法が難しい方向けの宅配食
毎日の食事はHbA1cにも反映されるため、思うようにいかずつらい思いをしている患者さんもいます。
- 食事療法が苦手
- 体重管理もしたい
- 惣菜を購入している
- 食事作りが難しいなど
糖尿病の食事の悩みを解決するには、管理栄養士がバランスを考えて作った食事が1番です。
食事の悩みを解決するサービスの1つとして、食事を宅配してくれる宅食サービスがあります。
現在は多種多様な会社が宅食サービスを運営しており、迷ってしまう程です。
宅食サービスの中でも糖尿病の方に向けたメニューがある、メディミールがおすすめです。
実際に食べた感想をまとめた記事はこちらです!
関連【メディミールレポ】食事制限に強い宅食!2つのセットを徹底比較
医療専門チーム監修のメディミール
メディミールは看護師・理学療法士・言語療法士で形成される医療の専門チームが監修しています。
専門家監修の食事を全国に宅配できますので、すぐに健康的でおいしい食事を始められます。
食事は管理栄養士が栄養バランスを考え、おいしく健康をコンセプトに献立が組まれています。
- 食品添加物不使用
- 合成着色料不使用
- 加工食品も最小限
- 国産を中心にした素材
- 安全な素材のみ使用
- 全て手作りで豊富なメニュー
個人では難しい、栄養成分まで調整している手作り食です。
糖尿病は食事療法が最も重要ですが、メディミールであれば栄養管理を任せられます。
専門家が監修していますので、100点満点の食事です。
食事が管理出来れば体重管理のハードルも下がります!
一例として肥満がある方が減量すると、HbA1cも目に見えて改善します。
2型糖尿病の方が食事を見直して減量した結果、薬が減量になったり中止になることも少なくありません。
それほど糖尿病にとって食事療法は重要です。
比重が大きくなってしまいがちな夕食をメディミールに変えるメリットは多いです。
- カロリー計算必須
- バランスが難しい
- これで良いのか不安
- 温めるだけで手軽
- 栄養バランスも十分
- 安心して食事ができる
サプリメントなどのいわゆる健康食品は持病がある方には適しませんが、食事は見直すことが出来ます。
メディミールは安全性を重視したおいしい食事で、安心して食事を楽しむこともできます。
食事療法の悩みが少しでも解決できれば、糖尿病の悩みもグンと減るはずです。
試す前には続けられるかが心配になりますが、試してみないと続けられるかは判断出来ません。
糖尿病の持病がある方の直筆の感想も公式HP掲載されていますので、併せてご覧下さい。
ここまでお読みいただきありがとうございました!