①合併症の中で最も重篤
②全年齢で発症する
③何よりも予防が重要
④症状が現れたら速やかな受診を
インフルエンザ脳症とは
インフルエンザで最も重い合併症です。
インフルエンザウイルスの感染をきっかけに、脳浮腫(脳が腫れる)が起き、症状が現れます。
インフルエンザ脳症にかかる頻度は高くありませんが、お子さんや高齢者はリスクが高くなります。
5歳以下の小児がかかりやすいといわれますが、全年齢で発症します。
頻度は異なりますが「子どもでも大人でも発症する可能性」があります。
インフルエンザ脳症は急激に進行します。
インフルエンザによる発熱後48時間以内に起こるといわれています。
しかし脳症ではないと診断された数日後、意識障害が起こる症例も報告されていますので注意が必要です。
・意識障害
・痙攣(けいれん)
・異常行動、言動など
死亡率は無治療で約30%、適切な治療で約10%といわれています。
知的障害やてんかんなど「重篤な後遺症」を残すことも少なくありません。
インフルエンザ脳症の予防
インフルエンザを予防し、脳症を防ぎます。
手洗いやマスクの着用などで、インフルエンザにかからないよう注意することが大切です。
予防接種を受けることで、インフルエンザの発症を防ぐことができます。
発症してしまっても、症状が軽減する効果が期待でき重篤化を防ぎます。
結果として、インフルエンザ脳症が発症する可能性をさらに少なくすることに繋がります。
【インフルエンザ】なりたくない!予防法を説明しますで、インフルエンザの感染経路と感染予防について解説しています。
インフルエンザ脳症と解熱鎮痛剤
医療機関が十分に認識していますので、心配はいりませんが1点情報としてお伝えします。
前提として、解熱剤を使用していない症例でもインフルエンザ脳症・脳炎は発症します。
つまり解熱剤の使用が脳症や脳炎を引き起こす原因とはいえません。
しかし、解熱剤の使用が脳症に何らか形で関与している可能性があることも分かっています。
現在、アセトアミノフェンが最も安全であると言われています。
勤務先でもインフルエンザには「アセトアミノフェン(カロナール)」が処方されます。
インフルエンザ脳症の症状が現れたら
出来るだけ速やかな治療開始が必要です。
早期に病院を受診して下さい。
インフルエンザ脳症のまとめ
インフルエンザ脳症を防ぐ方法は、インフルエンザを予防することです。
現在は、異常行動もインフルエンザによる合併症と考えられています。
大切な命を守るためにも、ワクチン接種を含めた予防について考える機会になって欲しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
[ad01]