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【タミフル・イナビル・ゾフルーザ】治療薬の詳細と子供の異常行動

インフルエンザの治療薬と異常行動感染症
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インフルエンザに効く薬は5種類あります。

患者さんの年齢や既往歴(持病や過去にかかった病気)によって治療薬が選ばれます。

タミフルと子どもの異常行動が問題になりましたが、現在は10代の方にも処方されています。

異常行動は命に関わることもあり、お子さんを持つ保護者の心配はつきません。

今回は、各インフルエンザ治療薬の特徴と異常行動について解説します。

POINT

①A型B型両方に効果がある
②治療薬は5種類
③薬によって用法が異なる
④異常行動の特徴と注意点

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抗インフルエンザウイルス薬

A型インフルエンザ・B型インフルエンザにのみ効果があります。

風邪には効果がありません。

発症後48時間以内に投与すれば、発熱期間を平均24時間短縮するといわれています。

発熱期間の短縮については、どの抗インフルエンザ薬でもほぼ変わらないとされています。

抗インフルエンザウイルス薬を使用しても、「感染力のある期間は短縮されません」のでご注意下さい。

抗インフルエンザウイルス薬

①タミフル(粉薬・カプセル)
②イナビル(吸入)
③リレンザ(吸入)
④ゾフルーザ(錠剤)
⑤ラピアクタ(点滴)

ここでは処方される機会が多いタミフル・イナビル・ゾフルーザについて説明します。

タミフル

タミフルは内服薬です。
2001年に販売開始されました。

以前は異常行動に関与していると考えられており、10代の方には処方されませんでした。

現在は抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無に関わらず、異常行動が発生する可能性があるといわれています。

これにより2018年から10代の方にも処方されるようになりました。

ジェネリックが2018年に発売されました。
薬価が半分程で、医療費を抑えたい方にも適しています。

カプセルの用法・用量

【成人及び体重37.5kg以上の小児】

・1回1カプセルを1日2回。計5日間

副作用として下痢や腹痛などの消化器症状を起こすことがあります。

イナビル

イナビルは吸入薬です。
2010年に販売開始されました。

1度の吸入で治療が終了します。

回数が少なく心配される方もいますが、他の治療薬と同じ期間効果が続きますのでご安心下さい。

イナビルの用法・用量

・10歳未満:2吸入(1容器)
・10歳以上:4吸入(2容器)

気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)がある患者さんがイナビルを使用すると喘息発作を誘発したり呼吸困難を起こす可能性があります。

乳たんぱくを含む成分が使用されています

乳製品のアレルギーがある患者さんには慎重投与とされています。

トリ
トリ

乳製品のアレルギー・呼吸器系の病気がある方は、医師や看護師にお知らせ下さい。

ゾフルーザ

ゾフルーザは内服薬です。
2018年に販売開始されました。

新薬のため薬価が高いです。
1回の内服で治療が終了します。

回数が少ない為心配される方もいますが追加で処方してもらう必要はありません

錠剤の用法・用量

【12歳未満】
・10kg以上20kg未満:10mg1錠
【12歳以上】
・20kg以上40kg未満:20mg1錠
・40kg以上     :20mg2錠

副作用として下痢などを起こすことがあります。

現在、子どもが服用した場合に耐性ウイルスの懸念があります。

トリ
トリ

勤務先では12歳未満への投与は慎重に検討しています。

インフルエンザと異常行動

インフルエンザにかかった場合に異常行動が発生する場合があります。

治療薬の有無や種類に関わらず発生しますので以下の点に注意が必要です。

CHECK

①小児・未成年者に発生しやすい
②発熱から2日以内は要注意
③窓や玄関の施錠を行う
④可能であれば1階で休ませる

少なくとも、発熱から2日間はお子さんを1人にしないようにして下さい。

意識障害や痙攣(けいれん)などは、インフルエンザ脳症の可能性があります。

【インフルエンザ脳症】重篤な症状・解熱剤との関係|予防法も解説で、インフルエンザ脳症の症状を解説しています。

インフルエンザ治療薬のまとめ

【タミフル】
最も発売期間が長く実績があるといえます。

ジェネリックも販売開始されましたので、医療費削減にも効果的です。

タミフルは5日間服用する薬剤です。

 

【イナビル】
吸入薬ですので直接呼吸器に届きます。

1度で終了しますが、吸い残しが無いように1容器あたり4回吸入します。

10歳以上は2容器ですので合計8回吸入です。

乳製品のアレルギー・気管支喘息・COPDがある場合、他の治療薬も検討します。

 

【ゾフルーザ】
1回の内服で終了します。

利便性が高い薬剤ですが、新薬のため他の薬剤よりも高価です。

子どもが服用した場合には、耐性ウイルスの懸念があります。

ひよこさん
ひよこさん

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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