①世界で最も患者数が多い感染症
②40歳以上の約8割が歯周病
③予防が糖尿病にも良い影響を与える
糖尿病は全身に影響を及ぼす病気です。
歯周病は歯を失う最大の原因でもあり、糖尿病6番目の合併症とも言われています。
糖尿病の方は免疫機能の低下・唾液量の低下・血流の低下等が起こり、歯周病になりやすく、重症化しやすいことも分かっています。
特に2型糖尿病の方は、糖尿病がない方に比べ2〜3倍歯周病になりやすいと言われています。
歯周病の治療でHbA1cが改善することは、厚生労働省のページで紹介されているほど重要なことです。
歯と糖尿病の状態を良好に保つ、一石二鳥の歯周病ケアをぜひ取り入れてみて下さい。
まずは糖尿病と歯周病の関係を簡単に解説します!
後ほど専門家おすすめのケア用品を紹介しますね!
歯周病が血糖値を高くする理由
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。
歯周病があると血管内に歯周病菌の毒素が入り込み、毒素がインスリンの作用を阻害する物質を作ります。
インスリン作用が阻害されると血糖値が下がりにくい状態になり、血糖コントロールが乱れてしまいます。
関連【糖尿病とは】どんな病気?治療目的・血糖・症状をわかりやすく説明
これが歯周病を治療、予防することが重要な理由です!
更に歯周病で歯を失うと、血糖値を上げる誘因が増えてしまいます。
歯周病が原因で歯を失った場合
歯を失うと噛む回数が減少しやすくなり、食事内容も偏る傾向があります。
- 柔らかい物を好む
- 炭水化物の量が増える
- 食事時間が極端に短くなる
食事を始めて満腹感を得るまでには、20〜30分程度かかります。
噛む回数が減ると早食いになってしまい、食べすぎる原因になります。
人によっては柔らかく食べやすい炭水化物の割合が増加し、血糖値上昇の原因となっています。
歯周病の治療でHbA1cが改善する
近年適切な歯周病治療で、血糖コントロールが改善することが明らかになってきました。
治療により0.4%〜0.65%改善と記載されているもの、最大1%の改善という報告もあります。
歯周病治療による糖尿病への影響
慢性炎症としての歯周炎に対する適切な治療により、糖尿病のコントロール状態をあらわず糖化ヘモグロビン(HbA1C)の改善がみられることが明らかになってきました。
歯周病の予防・治療は、糖尿病治療にも大きく影響します!
歯周病予防で血糖値の上昇を防ぐ
歯周病予防に重要なプラークコントロールのポイントは、以下の通りです。
- デンタルフロスの使用
- フッ化物濃度の高い歯磨き粉
- 自分に合った歯ブラシ
- 月に1回歯ブラシを交換
- フッ化物洗口など
次におすすめのケア用品を紹介します!
おすすめのセルフケアグッズ
一般的なむし歯対策と同様に、デンタルフロス・ハブラシ・歯みがき粉を使用します。
デンタルフロス
歯磨きでは届かない部分まで綺麗にできます。
- 歯間の汚れを除去
- 歯周病予防に効果的
- 口臭予防にもおすすめ
歯間の汚れを放置すると、菌が発生させるガスが口臭を悪化させます。
口臭がきつくなっていた家族に使ってもらったところ、口臭を感じないレベルになりました。
ちなみに歯間ブラシは洗って使えるのが特徴ですが、他の歯に歯間の汚れを移してしまいます。
そのため、常に新しい部分で汚れを除去出来るデンタルフロスがおすすめです。
フロアフロスは長年愛している方も多い人気の1品です!
私は1日1回、夜に使用しています。
フロアフロスは聞き慣れない製品ですが、歯科医や歯科衛生士も勧める実績があるフロスです。
②両指中指に巻きつける
③歯間にゆっくり入れる
④かき出すように左右に動かす
⑤次の歯間はキレイな部分を使う
初めて使用した時には、信じられない程汚れが取れました。
口臭も解消、血糖値にも良い影響を与えるため一石二鳥です!
フッ素濃度の高い歯磨き粉
フッ化物濃度は1,000ppm以上が推奨されています。
ちなみにフッ化物濃度は、薬用歯みがき類製造販売承認基準により1,500ppm以下に定められています。
一般的にはフッ化物やフッ素化合物は「フッ素」と表現されていることが多いです。
フッ素については通院先の歯科衛生士さんから「十分な濃度であれば、どれでも問題ないです。」と説明を受けました。
クリニカは購入しやすい点が最大のメリットです!
ホワイトニングに興味がある方には、ルシェロもおすすめです!
おすすめのホワイトニング歯磨き粉
余談ですが、私はコーヒーや紅茶が大好きで、以前からステイン(着色汚れ)が気になっていました。
そこで現在は、夜のみルシェロホワイトを愛用しています。
長年悩んでいた前歯のステインがケアできるようになり、見た目にも若返ってみえます。
何より黄ばみを気にせず飲むコーヒーは、今までより断然美味しく感じます。
- 研磨剤不使用
- フッ素950ppm配合
- インプラントにもOK
- 口コミ評価が高く人気
- 歯科で販売されている
ルシェロはホワイトニング歯磨き粉の定番です!1度使ってみて下さい!
アラームつき歯ブラシ
カチッと音がするクリニカアドバンテージNEXT STAGEハブラシを使用しています。
歯肉が傷ついていると指摘されたためです。
私はこの時、初めて力が入りすぎていることを知りました。
力が入っている方は意外と多いそうで、歯磨きで血が出た経験がある方には試す価値があります。
思った以上に優しく力を入れないのがポイントですが、今までの癖が抜けず上手く行かなかったので、専用グッズに頼りました。
歯ブラシは次第に毛先が摩耗し、磨きが悪くなるため月に1回は交換しましょう。
定期的な歯科受診
3〜6か月に1度の定期検診が推奨されています。
かかりつけの歯科でも、半年に1回の歯科受診をおすすめされました。
クリーニング(歯石の除去)やブラッシングの指導などを受けることが出来ます。
生活習慣の見直し
食生活・喫煙・睡眠などの生活習慣の改善が糖尿病自体にも、歯周病予防にも良い影響を与えます。
実際には、日々の仕事や家事等で難しい部分もあると思います。
少しでも理想的な生活習慣に近付くように工夫することが重要です。
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歯周病と糖尿病についてのまとめ
歯周病は細菌感染症であるため、口腔内のみでなく全身に影響を及ぼしてしまいます。
つまり歯周病は、気づかないうちに血糖コントロールを不良にしてしまう手強い存在といえます。
いずれかに当てはまる方には、歯科受診を強くおすすめします。
- 食事療法が上手く行かない
- 運動がなかなか出来ない
- しばらく歯科を受診してない
食生活や運動で血糖値のコントロールが上手くいかない時にも、歯科受診の価値はあるはずです。
もし歯科受診が難しい場合も、まずセルフケアを見直すことから始めましょう。
毎日の歯磨きにプラスするだけでも、歯周病予防に1歩近付きます。
せめてフロアフロスだけでも使ってみて下さい。
使えばきっと良さを実感できます。
糖尿病の治療と合併症予防をまとめたページはこちらです!
ここまでお読みいただきありがとうございました!