①空気感染はしない
②正しい予防法を行う
③対策方法を組み合わせる
インフルエンザの感染経路
インフルエンザウイルスの感染経路は、飛沫(ひまつ)感染と接触感染です。
空気感染する感染症は結核・水痘(みずぼうそう)・麻疹の3つです。
関連【空気感染】飛沫感染との違い|感染範囲が違います【3つの感染症】
飛沫感染
咳やくしゃみに乗ってインフルエンザウイルスが飛びだし、体内に入り込むことで感染します。
唾液などの飛沫は、水分を多く含んでいます。
通常2m以上離れると地面に落ちていきます。
しかし限られた空間で、適切に換気が行われていない場所では、感染の可能性が高まります。
接触感染
インフルエンザを発症している方が、自分の鼻や口に触れると触れた場所にウイルスが付着します。
付着した場所が手であれば、ウイルスのついた手でドアノブやスイッチなどに触れるとウイルスを移すことになります。
さらに汚染された場所を他の人が触り、鼻や口に触れることで感染が広がっていきます。
この流れを作らない、触れてしまっても体内に入れないことで感染を防ぎます。
ウイルスが付着しやすい環境の清掃時には、アルコール製剤を使用するのが効果的です。
関連【感染予防】おすすめのアルコール消毒液|効果的な濃度と使い方
インフルエンザの予防方法
日常にこれらを組み込むことでインフルエンザを予防できます。
・手洗い
・マスクの着用
・温度・湿度の調整
・予防接種など
手洗い
ドアノブやスイッチなどの環境に触れる時、マスクを外す時が積極的な手洗いのタイミングです。
ドアノブやマスクにウイルスが付着してから、数時間以上感染力があるためです。
薄いピンクは洗い残しに注意する場所、濃いピンクは特に注意する場所です。
手洗いは30秒以上かけて隅々まで洗います。
洗えない時は手指消毒剤を使用します。
アルコールはしっかり乾燥させないと十分な効果が得られません。
使用する際はしっかり擦り込みましょう。
マスク
マスクは予防のために着用するより感染した人が着用する方が効果的です。
くしゃみや咳の飛沫は水分を含んでおり、マスクを通り抜けにくいのが理由です。
感染者がマスクを使用し、さらなる感染を予防することを「咳エチケット」と呼びます。
予防のためのマスクに、全く意味がないわけではありません。
マスクをしていれば、ウイルスが付着した手で直接口や鼻に触れる機会が減ります。
併せて、気道・口腔内・鼻腔の乾燥も防ぎます。
マスクを外した手で鼻や口に触れると、ウイルスを体内に入れてしまうきっかけになります。
湿度の調整
インフルエンザウイルスは、低温で乾燥した環境を好みます。
暖房を使用すると室内が更に乾燥します。
温度は20度以上に保つ
湿度が70%以上になると、結露やカビが発生してしまいます。
温湿度計で管理するのがおすすめです。
予防接種
インフルエンザワクチンの接種で、発症を予防することができます。
残念ながら100%発症しないわけではありませんが、発症しても重症化を防げます。
予防接種のみでは感染は予防できません。
インフルエンザ予防法のまとめ
インフルエンザは、インフルエンザ脳症などの重篤な合併症を引き起こすきっかけにもなります。
インフルエンザを予防することで重篤な合併症を防ぐこともできます。
【インフルエンザ脳症】重篤な症状・解熱剤との関係で、インフルエンザ脳症の特徴を解説しています。
一般的な内容ですが、理解を深め積極的に取り組んでいただけたら幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!