①生活習慣病予防が目的
②対象者の年齢
③受診券の送付時期
④健診項目の一覧と解説
健診と検診は目的に違いがあります。
- 健診:病気リスクの早期発見
- 検診:特定の病気の早期発見・治療
特定健診は生活習慣病予防が目的でメタボ健診とも言います。
メタボリックシンドロームに着目した、生活習慣病のリスクの有無を検査します。
該当者は生活習慣改善の助けになる、特定保健指導を受けることも可能です。
特定健診の対象者と年齢
40歳から74歳までの、健康保険に加入している全ての方が対象です。
被扶養者(いわゆる扶養家族)も、持病があって通院している方も対象となります。
受診する年度に40歳になる方
誕生日を迎える前でも受診可能です。
※勤め先で健診が実施される場合は、追加で特定健診を受ける必要はありません。
職場の定期健診の内容は、特定健診の基本項目+胸部X線撮影・心電図検査・視力・聴力検査です。
職場で受ける健診の詳細は、こちらの記事をご覧下さい!
関連【定期健診】職場の健診は義務です|条件を満たせば省略される項目も
受診する年度に75歳を迎える方
誕生日前日までに受診を終わらせて下さい。
これは75歳の誕生日を迎えた日から、後期高齢者医療制度の加入者になるためです。
特定健診の受診券が必須
受診券がない場合は全額自己負担です。
特定健診を受ける時には、特定健康診査受診券の提出が必須となります。
紛失してしまった方も安心して下さい。
特定健康診査受診券は再発行が可能です。
届いていない方や紛失した方は、保険者にお問い合わせ下さいね!
特定健診に関する問い合わせ先
国民健康保険 | お勤めされている方 |
市区町村へ問い合わせ | お勤め先へ問い合わせ |
特定健診の検査項目一覧
基本項目は以下の通りです。検査項目の判定基準は、後ほど解説します。
項目 | 内容 |
質問表 |
|
測定 |
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尿検査 |
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採血 |
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診察 |
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詳細項目 ※医師が必要と判断した時 |
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ご自身のBMIと標準体重を知りたい方へ!以下のページご覧下さい!
血液検査は脂質・肝機能・血糖の3つ
- 脂質は動脈硬化等の原因となる項目
- 肝機能は肝細胞の破壊で上昇する項目
- 血糖は糖尿病のリスクを調べる
血液検査 | 検査項目 |
脂質 |
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肝機能 |
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血糖 |
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医療機関から事前に説明があると思いますが、採血は空腹状態で受けなければいけません。
これは正しい検査結果を得るために重要です。
健診前夜と当日の食事が重要になりますので、必ず押さえておきましょう。
健診前日と当日の食事は、以下の記事で解説しています!
詳細【健康診断】前日に気をつけること|当日の検査の受け方【食事等】
特定健診とメタボの判定基準とは
計測する場所はおへその高さを基準にし、上の図のように肌の上から直接測ります。
メタボの診断基準は以下の通りです。
男性:腹囲85cm以上
女性:腹囲90zm以上
高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち、2つに該当する者
高血圧・高血糖・脂質代謝異常の判定基準とは
項目 | 判定基準 |
高血圧 |
|
高血糖 |
|
脂質代謝異常 |
|
高血圧は自覚症状がないため、サイレントキラー(静かなる殺し屋)の異名を持ちます。
放置すると心臓血管系の病気リスクが高くなり、死亡率も高くなります。
血圧は一定ではなく変動するため、血圧が高かった方には毎日の血圧測定をお願いしています。
損しない血圧計の選び方は、以下の記事を参考にして下さい!
詳細【血圧計の選び方】手首式をすすめない本当の理由とオススメの血圧計
特定健診の自己負担額
助成金がありますが、加入している保険(保険者)によって異なります。
自己負担額が一定のところもありますし、全額保険者負担の所もあります。
受診券に負担金の記載がありますので、手元にある方はご確認下さい!
不明な方は保険者に問い合わせておくと安心です!
特定健康診査のまとめ
健康を維持するためには、病気のリスクを早期発見することも重要です。
健診はその第一歩である、1次予防です。
特定健診は助成がありますし、健診を受けないデメリットの方が大きいと思います。
- 何年も検査を受けていない
- がんのリスクチェックもしたい
- なかなか医療機関に行けない
何らかの理由で健診が受けられない方には、郵送検査も試してみて下さい。
特定健診とおうちでドッグの検査項目の違いは、以下の記事で解説しています。
詳細【郵送検査キット】試してよかった!自宅で簡単!おうちでドック
特定健診はがんのリスクチェックができませんが、おうちでドックでは簡単に調べられます。
- 検査は約15分で簡単!
- 医療機関と同等の検査精度
- 厚生労働省承認の検査キット
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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