①科学的根拠のある「がん」が対象
②40歳以上の方は対象の可能性
③各がん検診の受け方と注意点
がん検診は5つのがんが対象です。
- 胃がん検診
- 子宮頚がん検診
- 肺がん検診
- 乳がん検診
- 大腸がん検診
今回は5つのがん検診に焦点を当て、検査の正しい受け方と注意点をまとめました。
肺がん検診と大腸がん検診は、痛みや不快感がない検査のため受診のハードルは低いです。
対象となる方は、ぜひ特定健診と一緒にがん検診も受けてみて下さい。
職場で毎年健診を受けている方は、がん検診のみでOKです!
各がん検診の対象年齢と、検診の間隔も合わせて解説します!
がん検診とはがんの早期発見と早期治療が目的
がんの早期発見・早期治療が目的ですが、100%発見されるわけではないのも事実です。
しかし、前回の検診結果との比較は重要な判断材料にもなりますし、定期的な検診には意味があります。
既に現在何らかの症状がある方は、検診ではなく医療機関を受診して下さい。
がん検診の対象者は年齢で決まる
科学的根拠に基づいて効果がある「5つのがん検診」を国が勧めています。
対象年齢・受診間隔は以下の通りです。
がん検診の種類 | 対象者 | 受診頻度 |
胃がん | 50歳以上 | 2年に1回 |
子宮頚がん | 20歳以上 | 2年に1回 |
肺がん | 40歳以上 | 1年に1回 |
乳がん | 40歳以上 | 2年に1回 |
大腸がん | 40歳以上 | 1年に1回 |
ほとんどの自治体では助成金があり、一部自己負担でがん検診を受診できます。
助成金の対象者は、対象となる年に自治体からクーポン券が届きます。
お勤め先や健康保険組合等でも、がん検診を実施している場合があります。
対象年齢は保険者によって異なりますので、詳しくは市区町村や担当窓口にお問い合わせ下さい。
私も対象年齢の時に、勤務先から案内がありました!
胃がん検診はバリウム検査か胃カメラ
胃部X線撮影または胃内視鏡検査を行います。
服用中の薬がある方は、事前に検診予定の医療機関へご相談下さい。
胃部X線検査(バリウム検査)
胃透視検査ともいいます。
- 夕食は21時までに軽めの食事を
- 21時以降は水分摂取のみ
- 検査当日のタバコはNG
- 検査3時間前までは水のみ
検査当日はタバコを吸わないで下さい。
タバコを吸うと胃液が分泌され、バリウムが胃粘膜にしっかり付着しないため、検査に影響します。
起床後は検査3時間前まで、水のみ飲めます。
よく勘違いされますが、水以外のお茶・コーヒー・牛乳などはNGですのでご注意下さい。
検査後はバリウムの排出と便秘予防のため、下剤を服用します。
胃内視鏡検査(胃カメラ)
注意点はバリウム検査とよく似ています。
- 夕食は21時までに軽めの食事を
- 21時以降は水分摂取のみOK
- 検査当日のタバコはNG
- 検査当日は水のみOK
タバコを吸うと胃液の分泌が多くなり、検査が滞るため、検査時間が長くなってしまいます。
検査当日は水のみOKです。
胃カメラの場合も検査当日は、水以外のお茶・コーヒー・牛乳などはNGです。
緑内障・前立腺肥大症・心臓疾患で治療中の方はお知らせ下さい!
検査中に胃の動きを抑える薬が、悪影響を及ぼす可能性があります!
子宮頸がん検診は子宮頚部細胞診
子宮頚部細胞診を行います。
ブラシなどの検査器具で、子宮頚部(子宮の入り口)を優しくこすり、細胞を採取する検査です。
細胞をしっかり採取できないことがあるため、月経(生理)中は避けた方が無難です。
肺がん検診はレントゲン撮影
胸部X線検査(レントゲン撮影)を行います。
条件を満たす方(ハイリスクに該当する方)は喀痰細胞診も併用します。
喀痰細胞診は、起床時に採取した痰の中の細胞成分を顕微鏡でみる検査です。
胸部X線検査の注意点は以下の通りです。
①ネックレス等の金属類
②ボタン等のプラスチック類
③洋服のプリント
④下着等のワイヤー
⑤髪の毛
⑥湿布やカイロなど
着衣のままで撮影可能な場合もありますが、他の検査との兼ね合いで検査衣に着替えることもあります。
詳しい解説は以下の記事を参考にして下さい!
乳がん検診はマンモグラフィ
マンモグラフィ(乳房X線検査)を行います。
触診では発見できない、小さなしこりもとらえることがでる検査です。
しこりの影をしっかり写すため、乳房を片方ずつ2枚の板でしっかり圧迫し、全体を撮影します。
胸が張りやすい生理前は避けた方が無難です!
大腸がん検診は便潜血検査
便潜血検査を行います。
便中に血液が混じっていないか確認します。
- 2日分の便を採取
- 数日空いてもOK
- 採便用の棒で便の表面をこする
- 採便後は冷暗所に保管する
2日分の便が採れたら提出です!
要精検と判定されたら精密検査
精密検査が必要と判定されたら「がんの可能性がある」ということです。
早期発見の場合症状がない場合もあります。
詳しい検査を受け、ガンなのかを確かめることが重要です。
検診を受けた医療機関やかかりつけ医に相談し、精密検査の予約を行いましょう。
国が推奨するがん検診のまとめ
厚生労働省が推奨している対象年齢は、各がんの好発年齢でもあります。
がん検診 | 対象年齢 | 検査頻度 |
胃がん | 50歳以上 | 2年に1回 |
子宮頚がん | 20歳以上 | 2年に1回 |
肺がん | 40歳以上 | 1年に1回 |
乳がん | 40歳以上 | 2年に1回 |
大腸がん | 40歳以上 | 1年に1回 |
症状がなかったり、病気をしたことが無い方は実感が湧かないかもしれません。
- 家族でガンになった人がいない
- 健康には自身がある
- 検査が面倒
しかし該当しているということは、年齢的なリスクがあるということです。
医療機関によっては特定健診と同日の検査が可能ですので、ぜひ前向きに検討して下さい。
忙しい方は、自宅で出来るリスクチェックも検討してみて下さいね!
- 検査は約15分で簡単!
- 医療機関と同等の検査精度
- 特定健診より幅広い検査項目
- 男性:前立腺・大腸・食道がん
- 女性:大腸・食道・子宮・乳がん
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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