10年以上看護師として働いていますが、看護学生の頃からセクハラ被害を受けています。
相手に安心感を与えるのも仕事の一貫ですが、それを勘違いする患者さんもいるのが事実です。
当時は「このくらいで相談していいのかな…」と思い、誰にも相談出来ずにいました。
今回は私の事例をまとめ、対策を考えます。
①実際のセクハラ事例
②厚生労働省の見解
③私のセクハラ対策
患者や上司からのセクハラ
私の事例をまとめます。
以下の状況でセクハラが起きました。
- 精神科実習中
- 男性看護師
- 言葉のセクハラ
もっとひどいセクハラを受けた方も、この程度でと思われる方もいるかもしれません。
セクハラに大小はありません。
これから1つずつお話しします。
看護学生の時
精神科の実習中で、当時病棟内にガラス張りの喫煙室がありました。
病棟内の説明を受けている時に喫煙室前に移動したのですが、ここでセクハラを受けました。
私はガラスをコンコンと叩く音に気付き、反射的にそちらを見てしまいました。
そこには2人の男性がいて、私に向かって胸を強調するようなジェスチャーをしていました。
私は普段から胸がコンプレックスだったため、「またか」と同時に「こんなことする患者さんがいるなんて…」と驚きました。
私以外の人は気付いていなかったため、相談も出来ませんでした。
相手がどう思うかは勝手ですが、やっていい事と悪い事があります!
看護師1年目の時
当時総合病院で働いていました。
ちょうど申し送りが終わったタイミングで、30代の男性看護師に声を掛けられていました。
「上腕の柔らかさは、おっぱいの柔らかさと同じらしいよ。」と言って、私の上腕をつまんできたので本当に驚きました。
その場に50代のベテラン男性看護師がいたため、注意するのを期待しましたがただ同調するだけで、本当にショックでした。
幸い抵抗出来る相手で、すぐに手を払いましたが、本人に悪びれる様子はありませんでした。
普段からちょっかいを出されていて、同じ日に仕事をするのが憂鬱でした。
当時男性看護師が少ない上にお調子者で、先輩には可愛がられてましたね…
言葉のセクハラ
少しからかっているつもりで、相手の反応を見たいのかもしれませんが、言われた側は苦痛を感じます。
- 安産型のお尻だね
- 唇がエロいですね
- 添い寝してくれたら眠れるよ
言われた当時の年齢はバラバラです。
添い寝件は布団をめくり、布団に誘うような行動もあり、気持ち悪さしかありませんでした。
他にもセクハラの言動を受けてきましたが、悲しいことに感覚が麻痺してきます。
ここでセクハラの定義を確認してみましょう。
厚生労働省の見解を引用します。
「セクハラ」とは
セクシュアルハラスメントの略で、「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否するなどの対応により解雇、降格、減給などの不利益を受けること」又は「性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること」をいいます。男女雇用機会均等法により事業者にその対策が義務付けられています。
次にセクハラ被害にあった時の対処法を引用します。
自分を守るためにも、知っておくと安心です!
ハラスメントの被害にあった時は
はっきりと意思を伝えましょう
ハラスメントは、受け流しているだけでは状況は改善されません。「やめてください」「私はイヤです」と、あなたの意思を伝えましょう。
我慢したり、無視したりすると事態をさらに悪化させてしまうかもしれません。問題を解決していくことが、悩んでいる他の人を救うことにも繋がります。会社の相談窓口にご相談ください
ハラスメントは、個人の問題ではなく会社の問題です。会社の人事労務などの相談担当者や信頼できる上司に相談しましょう。取引先や顧客などからセクシュアルハラスメントを受けた場合も、自分の勤める会社に相談してください。労働組合に相談する方法もあります。
都道府県労働局雇用環境・均等部(室)への相談も
会社に相談しても対応してもらえなかったらお近くの都道府県労働局雇用環境・均等部(室)へご相談ください。
なお、土日に相談したいとかメールで相談したいことが、あれば「ハラスメント悩み相談室」にご相談ください。
ハラスメント悩み相談室はこちらから https://harasu-soudan.mhlw.go.jp/
厚生労働省はこのように情報を発信していますが、捉え方は人それぞれです。
相談した相手に「考えすぎ」「気にしすぎ」「よくあること」などと言われると、更に傷付きます。
よくあることだとしても、それは認められていることではありません。
最初に相談した相手の反応が、その後の仕事に支障をきたすこともありえます。
周囲に相談できる人がいなかったり、相談を躊躇する場合は匿名で相談できる機関があります。
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私のセクハラ対策
残念ながらセクハラ加害者の言動は、事前に阻止することができません。
自分以外の人間を変えるのは難しいためです。
要因を取り除く
私は今までを振り返り、セクハラを受ける要因を減らそうと考えました。
- 嫌な時は流さない
- はっきり困ると伝える
- 不用意に2人きりにならない
自分の意思を伝えるのは苦手ですが意識するだけで毅然とした対応が出来るようになりました。
1対1の場面をなくすのも大事ですが、プライバシーの関係で0にするのは難しいです。
セクハラの言動がある人に対しては、可能な限り誰かと一緒に処置やケアを行うようにしていました。
自分自身に出来ることは限られていますが、少しでも要因を取り除くことでセクハラ被害が少なくなるよう気をつけています。
胸については目立ちにくくなるブラを使用しています。
セクハラを経験して
セクハラを受けると自尊心が傷付きます。
相手との関係や状況によっては、自分だけでは対処が難しいことも多いです。
職場全体で対応するのが1番ですが捉え方は人それぞれで、ないがしろにされることもあります。
すると更に自尊心が傷つき、最悪の場合退職することになるかもしれません。
まずはセクハラを受けない環境をつくり、自分を守るよう努めたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!