精神科で働いたことがない看護師向けです。
この本は精神医学の初心者や初学者向けに書かれています。
救急外来はもちろんですが、内科のクリニックでも精神疾患を疑う患者さんは来院します。
今回紹介する本は精神科での治療が必要な患者さんを見つけ、専門家へ繋ぐことを目標とした参考書です。
外来看護師が最低限知っておくべき精神医学を学べる、おすすめの参考書を紹介します。
①イラストとマンガで分かりやすい
②専門外でも最低限の対応が必要
③看護師全員が最低限得るべき知識
ねじ子が精神疾患に出会ったときに考えていることをまとめてみた
精神科を標榜していない病院でも、精神疾患が疑われる患者さんが受診する機会はあります。
この本は精神医学の初心者や初学者向けに書かれた参考書です。
2020年4月に第1版が発行されました。
精神疾患の基礎知識がまとめられた1冊です。
精神科治療が必要な患者さんを見つけ、専門家につなぐことを目標としています。
イラスト中心の分かりやすい解説で、読みやすい内容となっています。
全267ページで充実した内容ですが、1日で読み終えるほど興味深い本です。
詳しい内容は著作権の関係で掲載できませんので、目次を紹介します。
- 心の病って何?
- 統合失調症の世界
- 躁うつ病の世界
- うつ病の世界
- パーソナリティ障害の世界
- 子供の精神の世界
- 依存症の世界
本書では夜間外来の患者さんは診断が難しく、まず緊急性の有無を見分けるのが重要だとしています。
知ったかぶりや浅い知識は患者さんの命を危険に晒し、悲劇を引き起こします。
私たちは精神疾患の疑いがある患者さんを、きちんと専門の病院に安全に引き渡すことが求められます。
最初に関わる医療従事者として必要な知識を得るため「ねじ子が精神疾患に出会ったときに考えていることをまとめてみた」を購入しました。
本の特徴を簡単にまとめます。
- 診断基準
- 症状のみかた
- 具体的な考え方
- 治療薬のメカニズム
- アプローチの仕方
よく見られるパターンや特徴的な症例がイラストやマンガと共に描かれています。
コラムページ以外は文章も手書きで、きれいで読みやすくまとめられたノートのような本です。
一般の方向けに精神科受診のタイミングについても解説されています。
コラムも読み応えのある内容です。
- 精神科疾患について
- 正常と以上の境界線って?
- 枯れた薬の水平思考
- 原因は必ずある、あるに違いない、きっとあるはず
- 了解可能か?不可能か?
- フロイトの精神分析と現在の精神医学
- 「発達が遅れている状態」をどう分けているのか、または言葉の定義について
- どうして病名がコロコロ変わるの?
外来看護師におすすめする理由
外来は患者さんと最初に関わるのにも関わらず、接する時間が限られています。
精神疾患は命に関わることも多いからこそ、初動が大事だと考えていました。
しかし私は恥ずかしながら精神医学に関して、学生レベルの知識しかありません。
そんな私にうってつけで、私の欲しい情報が得られた本でした。
関わる機会あるからこそ、外来看護師におすすめしています!
1冊で精神疾患を完全に理解することはできませんが、はじめの1歩に最適な本です。
私たち医療従事者の発言は想像以上に重く、軽はずみな発言は危険だと再確認できました。
私は本を繰り返し読むことが苦手ですが、全く苦痛にならない程読みやすく興味深い参考書です。
購入して良かった!と心から言えます。
まずは最低限対応できるようになる本として「ねじ子が精神疾患に出会ったときに考えていることをまとめてみた」を読んでみて下さい。
「よく分からないから怖い」が解消できれば、きっと学びを広げることが出来るはずです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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