①正しい剥がし方と貼り方
②マイクロポアの交換頻度
③テープかぶれの具体的な予防法
今回は肌を傷めないテープの剥がし方と貼り方を図解と共に解説します。
タイトルにマイクロポアと記載していますが、類似のサージカルテープでも貼りかえ方は同じです。
縫合後に使用するテープは固定や傷あとの悪化予防が目的です。
使い方をあやまると皮膚トラブルの原因になりますので注意が必要です。
まずは
マイクロポア(サージカルテープ)の正しい剥がし方
①周囲の皮膚を押さえる
②傷の向きにそって
③150度くらいの角度で
④ゆっくり優しく剥がす
剥がす時は傷が引っ張られるのを防ぐため、周囲の皮膚を押さえます。
テープは150度くらいの角度で、図のように寝かせながら剥がすと肌への負担が少ないです。
剥がれにくい時の対処法
剥がす前にシャワーで流したり、許可があればお風呂に入り体を温めると剥がしやすくなります。
- シャワーでテープを濡らす
- 許可があれば湯船に浸かる
- 専用リムーバーを使う
粘着剤が皮膚に残るとこすりたくなりますが、テープかぶれの原因になるため注意して下さい。
医療機関で使用している皮膚用リムーバーを紹介します。
マイクロポアと同じメーカーが販売しています。
皮膚用リムーバーは皮膚と粘着剤の隙間に入り込み粘着剤を浮かせて剥がす製品です。
- パラっと素早く剥がれる
- ベタつきが少ない
- 非アルコール性で低刺激
剥がす時の刺激と皮膚の損傷を防ぎます。
皮膚の損傷が続くと色素沈着が起きてしまいます。
テープを剥がす時も肌に優しくがキーワードです!
マイクロポア(サージカルテープ)の正しい貼り方
※④は分かりやすいように色を変えました。
①長さを3cm程に揃える
②テープの角を丸く切る
③傷を寄せながら垂直に
④隣のテープと重ねながら貼る
テープの角を落とし、隣のテープと重ねながら貼ると剥がれにくくなります。
テープは傷を固定するのも目的の1つです。
傷が引っ張られるのを防ぐため、軽く皮膚を寄せながら貼りましょう。
テープは何日で貼り替える?
基本的には2〜3日に1回が目安です。
ただしかゆみ・発疹等、テープかぶれに似た症状がある時はすぐに剥がしましょう。
マイクロポアには防水性がないためテープが浮き上がったり、めくれることがあります。
テープ交換の回数が増えると剥がす時に皮膚表面も剥がれ、皮膚トラブルの原因にもなります。
①粘着剤の素材が合わない
②物理的刺激
③皮膚の乾燥など
気になる方は防水性と透湿性を兼ね備えた医療用テープがおすすめです。
フィルムドレッシングには効果的な貼り方があります。
別記事で図解と共に解説していますので、併せてご覧下さい!
詳細【手術】縫合後のシャワーについて|不安を解消する根拠【抜糸前】
テープかぶれの予防と対策品
間違った方法は肌が傷付くだけでなく、テープかぶれの原因にもなりますので、正しい貼り方と剥がし方を必ず守りましょう。
テープかぶれは色素沈着を起こします。
元々肌が弱い方やテープでかぶれた経験のある方は、注意深く観察しながら使用して下さい。
対策としては以下の方法があります。
- 肌に優しいテープに変える
- しっかりと保湿する
- 肌を保護するジェルを使う
テープを変える場合はマイクロポアより更に肌に優しい、シリコンテープがおすすめです。
肌に優しい分粘着力は少し弱くなりますが、マイクロポアにはない防水性もあります。
肌を保護するジェルには保湿効果もあるため、かぶれ対策に最適です。
テープを貼る前に使用します。
定期的にテープを使う透析の患者さんにも使用されている製品です。
詳しくは以下の記事をご覧下さい。
関連【テープ】まけ・かぶれ対策│皮膚トラブルから肌を守る製品を解説
マイクロポアはいつまで貼る?
結論としては、傷がある部位によります。
以下の目安はトラブルが発生せず、経過が順調な場合の目安です。
- 最低3か月間は使用する
- 3か月〜1年かけて炎症が収まるため
- 皮膚が引っ張られる部位はもっと必要
お腹・胸・関節など皮膚が引っ張られやすい部位は、半年〜1年の継続使用が推奨されています。
傷の治癒過程(傷が治るまで)を知ると「なかなか治らない、本当に治るのかな」と必要以上に心配せずにすみます。
詳細【傷の治癒過程】手術の傷跡用おすすめテープ5選【いつまで貼る?】
医師監修の傷跡専用テープも紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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