①クリニックの働き方
②クリニックの待遇
③特有の人間関係
私は結婚に伴う県外への引っ越しで、有床診療所を退職しました。
結婚後は看護師以外の短期バイトをしていた時期もありますが、約2年間の専業主婦を経て無床診療所へ再就職しています。
本来の希望は日勤のみの正社員でしたが、地方のためか選択肢がなくパートとして働きました。
今回は私が実際に働いたクリニックについてお話しします。
勤務形態
一般的には午前のみ・午後のみ・フルタイムなど、時間が固定されたパートをイメージすると思います。
私の勤務するクリニックは正社員がおらず、パートの看護師のみで仕事を回していました。
私は週20時間(5枠)のパートで、以下のような勤務形態でした。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
午前 | 出勤 | 出勤 | 出勤 | 休み | 休み | 休み | 休診 |
午後 | 休み | 休み | 出勤 | 休診 | 出勤 | 休診 | 休診 |
臨時の休みや交代は他のスタッフと相談して決めていました。
シフト制への変更を希望するスタッフもいましたが、院長の意向でこのような勤務形態でした。
平日休みも全員均等でした。
毎日働く必要がなく、私はこの働き方が好きでした。
休日当番医
外来のみのクリニックであっても休日に仕事をすることはあります。
日曜・祝日に診療が行われる当番医です。
医師会と自治体が協約を結んでおり、医師会の会員である医師は当番医を行う必要があります。
頻度は病院数や住民の人数によりますが、私の地域では3か月に1回程度でした。
受診者のほとんどが軽症者です。
- 平日に受診できない人
- 咳嗽や鼻汁
- 発熱など
インフルエンザの時期は特に患者さんが多く、食事やトイレに行く余裕もありません。
当時の勤務先はパートのみだったため私も出勤していましたが、正社員がいるクリニックも同様にパート職員も出勤していると聞きました。
私の勤務先では別途当番医手当がつきました。
職員が順番に代休をとっているクリニックもあります。
クリニックの時給(給料)
時給は免許・地域・診療科によって異なります。
販売系や飲食系の仕事に比べ、300円〜500円高いことが多いです。
私の住んでいた地域は最低賃金が安かったため、当時の時給は1,000円でした。
現在は時給が上昇しており1,200円前後の募集が多いです。
- 全国平均1,300〜1,400円
- 看護師か准看護師か
- 美容系や夜勤専従は高額
昇給については扶養内パートだったため、ほとんどありませんでした。
余計に働いたり昇給があったりすると、結果的に手取りが下がるためです。
一般的には扶養を外れる場合、年収150万円以下ではデメリットが大きいと言われています。
損する働き方となるため最も避けたい事態です。
クリニックとしても勤務時間が少なくなると困るため、時給はほとんど上がりませんでした。
給料を優先するのであれば、始めから150万円を超える働き方やクリニックを探した方が良いです!
私はストレスの軽減と休みを重視しており、許容範囲内でした。
ボーナスの金額
勤務先の募集要項にはボーナスなしと記載されていましたが、夏と冬に各3万円のボーナスがありました。
更に2年目からは院長の計らいで5万円にアップしています。
時給が上げられないこと、急な勤務交代に率先して対応しているお礼とのことでした。
個人的に上げてくださったそうで嬉しかったです。
クリニックの人間関係
私の入職したクリニックは当初入れ替わりが激しかったです。
原因はスタッフではなく、院長でした。
院長には神経質な面があり、合わないスタッフは辞めていきました。
しかし就業時間が以前の半分になったため、トラブルにあう機会も減りストレスは少なかったです。
更に最終的に残ったスタッフは全員優しく、雰囲気のよい職場になりました。
私も院長の特徴を捉えるまでは困ることがたくさんありました。
次はクリニックで実感した人間関係についてお話しします。
人間関係のポイント
クリニックは総合病院などと違い、院長が経営者であることが多いです。
クリニックにおける人間関係はスタッフ間ももちろんですが、院長との関係も重要となります。
更に対応に困るのが院長夫人の存在です。
私は過去2か所の病院で、院長夫人が経営に関係するクリニックに勤めました。
院長夫人によって職員の待遇も変わります。
以前先輩がいたクリニックは院長夫人の存在が大きく、トラブルの元だったと話していました。
- お気に入りのスタッフがいる
- 他のスタッフには八つ当たり
- 院長も夫人には頭が上がらない
この院長夫人はお気に入りのスタッフを露骨にひいきするそうで、院長夫人に取り入るのに必死な職員もいたそうです。
取り入るのに必死なせいで、仕事にも支障が出ていたと話していました。
事前に分かれば良いですが、内情は分からないことも多いですね…
私の時はどちらも院長夫人が面接に同席しており、雰囲気を掴むことはできました。
パート看護師のまとめ
私は扶養内パートで、夫の給料と私の給料で生活しています。
パートのみの収入で生活しているわけではないため、全員にパートをすすめることは出来ません。
ご自身の生活水準と優先したいを重視した転職が重要です。
クリニックへの転職も注意するポイントはありますが、働く時間が減ることで時間に余裕が出来ました。
働く時間が減ったことで仕事に関するストレスが減り、プライベートも充実しています。
私の収入が減り金銭的にはデメリットでしたが、家族で過ごす時間が増えたことは大きなメリットです。
今回紹介したクリニックには3年半以上勤務しました。
結婚前は有床診療所で働いており、外来と病棟をシフト制で勤務していました。
給料面は総合病院に劣りますが、ストレスが少なく夜勤が出来る方にはおすすめの働き方です。
外来では病棟勤務に比べ、精神疾患の患者さんと関わる機会も増えます。
私は精神科領域に興味はありますが知識が不十分で、困る場面がありました。
外来勤務に興味がある方におすすめの参考書も紹介していますので、こちらもぜひご覧下さい。
詳細【外来看護師】精神疾患の参考書│よく分からなくて怖いを解消する本
仕事は就職先が重要ですね。少しでも参考に慣れば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!