①仕事と人生について考える
②大切にしたいものを守る
③まずは自分自身を大切に
私は新卒で地方の総合病院に就職しましたが、2年目を目前に退職しました。
当時は退職日まで毎日「早く辞めたい」と思いながらも、後ろめたい気持ちでいっぱいでした。
- 将来への大きな不安
- 自分がとても情けなく感じる
- 看護師になったことを後悔
私も通ってきた道なので、新人看護師が抱える気持ちは痛いほど分かります。
先の見えない不安に押しつぶされそうになると思いますが、私は今でも当時の判断は正しかったと胸を張って言えます。
私は仕事のために生きているわけではなく、生きるために仕事をしていると実感したためです。
人生の3分の1は仕事が占めている、と言っても過言ではありません。
このつらさは自分で解決できないと判断し、私は転職することにしました。
今この瞬間もつらくて、苦しい方の参考になったら幸いです。
看護師を1年目で辞めた理由
「今の私は幸せじゃない。今後も幸せを感じて生きていける自信がない」と気付いたためです。
私はどこかで「仕事は嫌なことが多いけど当たり前だし、お金を頂いているから我慢しなくちゃ」と思っていました。
しかし退職を決意した時には、自分自身を犠牲にして働くことの意味が分からなくなりました。
適度な緊張感やストレスが、仕事にハリを与えることは間違いありません。
しかし同じ状況でも感じ方は人それぞれで、耐え難いストレスになることもあります。
- 毎朝仕事を行かずに済む理由を考える
- 心が休まるタイミングがない
- 休日を楽しむ余裕もないなど
当時の私は将来を考える余裕もなく、毎日これが一生続くのかと絶望さえ感じていました。
- 食べることがストレス発散
- 無駄な消費で貯金も出来ない
- 常に気分が落ち込んでいる
- メイクをする元気もない
食べることがストレスのはけ口になり、お金も健康状態も心配になる程でした。
当時は体重も1年で5kg以上増加、出勤しながら「交通事故に巻き込まれて、病院に行けなくなればいいのに…」と本気で考えていました。
身だしなみを整える余裕もなく、学生時代の友人に驚かれることもありました。
私は仕事を中心に生きることは出来ない、と次第に分かってきました。
働いてみないと気付けないことも、本当にたくさんありますね。
1年目で辞める不安の原因
これは私が感じていた、不安の原因です。
- 周囲からの圧力
- 自分を責めてしまう
- この先(将来)が心配
思い当たることはありませんか?
1つずつ簡単にお話します。
周囲からの圧力
誰が言い出したのか看護師になってからは「3年間は同じ場所で働くべき」「すぐに辞めたら他でも通用しない」などと耳にします。
「看護師は1人前にならないと、転職しても通用しないんだ…」と当時の私も思っていました。
しかし、そんなことは絶対にありません。
これらは相手を縛り付け、潰してしまう可能性もある悪意がある発言です。
まるで相手を思っての発言に見えますが、残念ながらこのような人は相手のことを考えてはいません。
- 人員が減るのが困る
- 同じ苦しみを味わって当然
- 私の時はもっと大変だった等
または同じ悩みを抱えたことがない人が、悪気なく言ってくることもあります。
しかし耐えられる辛さなのかは、本人が決めることです。
そもそも不得意な状況は人それぞれ違います。自分を責めないでOKです!
転職経験が少ない人ほど、新人看護師にプレッシャーをかけているように感じています…
自分を責める
私は周囲からの圧力をまともに受け止めてしまい「看護師に向いてない」とよく自分を責めていました。
当時の病院は退職者がとても多かったのですが、先輩たちの退職者への悪口もよく耳にしていました。
そのせいか退職は悪いことだと認識するようになり、辞めたい気持ちと辞められない気持ちで押しつぶされそうになっていました。
転職先が決まるまで不安は消えないと思いますが、再就職出来ないことは絶対にありません!
自分を守れるのは自分自身だけです!
将来への不安
新卒ナースの場合、転職の経験がないため再就職への不安は強い傾向があります。
当時の私も、3年間の実務経験がないと転職に不利だと思っていました。
しかし実際に転職活動をしてみると、私が思っていた以上に看護師採用のハードルは低かったです。
- 看護師は常に売り手市場
- 実務経験が全てではない
- 若さもアピールポイントになる
私の新卒当時(2000年代)にも、既に「看護師は売り手市場で引く手数多」と言われていました。
これは今でも変わりません。
私は実務経験約1年で、いくつか面接を受けましたが全て採用の通知をいただきました。
実務経験5か月だった友人も、問題なく転職していますので怖がらなくても大丈夫です。
経験が少なくても転職先には困りません。安心して下さいね!
当時の気持ち
当時は複雑な気持ちを抱えていました。
- 資格を無駄にしたくない
- きっと看護師は向いていない
- 看護師としてキャリアを積むべき
学生時代を含め頑張りを無駄にしたくない気持ちが1番強かったです。
看護師を辞めたいのに辞められない、辞める決意が出来ない時が1番辛くきつい時期でした。
しかし限界が近づいてきたことに気づき、私は退職を決意しました。
退職の意思を伝えること、が1番ハードルが高かったです。
これ以上関わりたくない方は、安心して依頼できる退職代行を確認しておきましょう!
1年目で総合病院を退職後
看護師としてバリバリ働きたい気持ちもありましたが、今までを振り返って譲れないことを決めました。
あくまで私の考え方ですが、少し紹介します。
私はまず、仕事を重視した場合のメリットとデメリットを比較しました。
- いずれキャリアアップが望める
- プライドが守られる
- 収入が高い傾向があり安定感も
- 仕事に費やす時間が多くなる
- 自己犠牲が生じる
- プライベートが疎かになる
個人的には、仕事重視=収入重視と捉えました。
次にプライベート重視のメリット・デメリットです!
- ワークライフバランスが取りやすい
- 気持ちも切りかえやすい
- 仕事に関するストレスが減る
- 程度の差はあるが収入が減る傾向
- 他の看護師にマウントを取られやすい
時間と心に余裕が生まれますが、引き換えに収入が減る傾向にあります。
私はプライベートの時間を増やしたかったので、プライベート重視で職場を選びました!
プライドについては、残念ながら働く場所や診療科によってマウントをとってくる看護師がいます。
私自身、1年目同士で実際にマウントを取られ嫌な思いをした経験があります。
しかし私の行動や幸せは私が決めることです。
私は私のために転職することに決めました。
当時、以下の条件で転職活動を行いました。
- 4週8休
- 残業が少ない
- 夜勤は2交代希望
- 長期休暇が取得出来る
- 休日に病院に行く必要がない
その後は2年目で有床のクリニックに転職、結婚を機に外来のみのクリニックに転職しています。
1年目で退職した私の現在
この業界には未だに3年間の呪縛があります。
私も「本当に私なんかを採用してくれる病院があるのか…」と毎日不安でした。
しかし経験が全てではなく、若さ(将来性)や面接の対応を評価してくれたところもありました。
1人1人大切なことは違いますが、「譲れない物を犠牲する必要はない」と私は思います。
価値観は人それぞれです。
他人の価値観に気を取られていては、自分の人生を生きることが出来ないと実感しています。
向いていないと思っていた私も、10年以上看護師として働いています。
現在も楽しい事ばかりではありませんが、譲れない物を守って働いています。
退職で一時的に失うものもあるかもしれませんが、その分得るものもあります。
- 家族との時間
- 心が健康であること
- 人生を楽しいと思えること
私は「誰かのために生きるのではなく、自分のために生きることが大切」だと痛感しました。
まずは自分の幸せを1番に考え、今居る場所で頑張るのか、転職するのかを判断して欲しいです。
転職活動を慎重に行えば、必ず自分にあった職場が見つかります。
私が経験した転職失敗例と成功率を高める転職活動については、【看護師転職】ハローワークと転職サイトの違い│失敗しない為の知識をご覧下さい。
転職の戦略をしっかり練れば、誰でも自分らしく働くことができます!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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