①術後1日目に行われたこと
②術後初めての歩行
③痛みと気腹によるお腹の張り
卵巣嚢腫摘出術を受けた次の日のお話です。
入院3日目の出来事を解説します。
術後1日が経過すると、点滴や膀胱留置カテーテルが抜かれ身軽になります。
少しずつ動くように指導されますが、問題なく動けるのでしょうか?
今回は、私の術後1日目の経過をお話します。
卵巣嚢腫摘出術の術後1日目
夜中に痛み止めの注射を打ったことで、朝までぐっすり眠れました。
お腹の圧迫感は続いていましたが、頭もすっきりしていて気分も悪くありませんでした。
朝の検温も異常はなく、経過もよさそうでした。
点滴も抜かれ、少し身軽になりました。
食事が再開
朝からは食事が再開されました。
私の食事は、常食(普通食)でした。
病院によっては、流動食から開始し徐々に常食にアップしていきます。
お茶は持参したマグに入れてくれました。
倒れてもこぼれないストロー付きマグを持参したので、動くのがつらい時期でも使いやすく便利でした。
最後の食事は2日前の夕食(流動食)でしたが、お腹の張りが強く食欲はあまりなかったです。
食事が取れない程の痛みではなかったため、少しずつ食べ、なんとか完食しました。
清潔ケアについて
術後1日目は入浴が出来ません。
朝食後しばらくして、清拭(身体拭き)と陰部洗浄が行われ、弾性ストッキングも外されました。
いつもはケアを実施する側なので、とても不思議な感じがしました。
ちなみに自分自身がケアを行う時には、嫌な気持ちになったことはありません。
この時20代でしたが、私は恥ずかしさよりも申し訳なさを感じました。
膀胱留置カテーテルの抜去
術後1日目まで、図のような膀胱留置カテーテルがはいっています。
陰部洗浄後にカテーテルが抜かれました。
この時に「アンダーヘアのお手入れをもっとしっかりしていればよかった」と本当に後悔しました。
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膀胱留置カテーテルを抜く時に痛みがある方もいますが、私は全く痛みを感じませんでした。
カテーテル抜去後に、病室のトイレに行くように提案されました。
病室は個室で、トイレはすぐそこにあります。
「腹腔鏡手術だし、問題ないだろうな」と思っていました。
しかし、実際に起き上がって歩こうとすると身体が重く、思うように動けませんでした。
これは本当に驚きました!
結局看護師に支えられながら、ゆっくりとトイレまで行きました。
この時に看護師から「お昼前、一緒に歩きます。それまでは安静にして、トイレの時はポータブルトイレを使用して下さい。」と説明を受け、ベッドに戻りました。
ポータブルトイレは、図のようなトイレです。
結果的には、膀胱留置カテーテルを抜いた時間が10時過ぎだったこともあり、ポータブルトイレは使わずに済みました。
術後初めての歩行
昼食前に看護師が来ました。
もう一度身体を起こしてベッドから降りると、再び身体にだるさと重さを感じました。
この時は支えなく、病棟のデイルーム(談話室)まで行き、病室まで引き返しました。
これ以降ベッド上安静が解除され、自由に移動出来るようになりました。
術後に身体を動かす
制限がなくなったことで、配膳された食事を配膳車まで持っていくようにお願いされました。
これは術後、無理のない範囲で体を動かすことが目的です。
術後の癒着を防ぐことに繋がります。
昼食後に下膳しましたが、病室近くに配膳車があったにも関わらず、病室までの距離がとても遠く感じました。
痛みよりも、体を動かすことで気分が悪くなってしまいました。
病室までは手すりを使い、前かがみになりながら戻ったことをよく覚えています。
「一気に歳をとった」ように感じました。
術後の痛み・気腹によるお腹の張り
昼食後はベッド上でTVを見たり、携帯を見たりして過ごしました。
寝返りをうったり、ベッド上で座っている時は気分も悪くなりませんでした。
ただ、笑ったり咳をすると傷口に響きます。
それでも普通にしている分には痛みはなく、問題ありませんでした。
しかし術後に感じた、圧迫感に似た痛みとお腹の張りは続いていました。
炭酸ガスが原因の圧迫感のため、横になっていても良くはなりませんでした。
更に術後1日目にはお腹だけでなく、背中にも圧迫感を感じ動くのがつらかったです。
術後はとにかく圧迫感とお腹の張りに悩まされましたので、ゆとりのある下着や着替えの準備を強くおすすめします。
下腹部やおへそなど、手術による直接的な痛みが少なかった点は本当に良かったです。
術後1日目は身体がだるくお昼寝もしましたし、夜も早く寝ました。
いつまで続いたのか?
腹腔鏡手術時に入れられた炭酸ガス(二酸化炭素)は、時間の経過とともに吸収されます。
退院日となった術後3日目には、圧迫感とお腹の張りがほぼなくなりました。
個人的に圧迫感とお腹の張りについては、術後1日目が1番つらかったです。
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卵巣嚢腫術後1日目のまとめ
腹腔鏡手術は開腹手術に比べると、身体への負担は確かに少ないです。
しかしこれは、すぐに術前に状態に戻るという意味ではありません。
予想や想像と全く異なりました…
併せて手術を受ける際に、知っておいてほしいことがあります。
癒着を防止するため、早い段階から体を動かす必要があるということです。
術後の癒着については【卵巣嚢腫摘出術】20代で良性卵巣腫瘍|腹腔鏡手術のお話【術後】で、不妊との関係について解説しています。
術後夫が居なかった理由
最後に余談ですが、夫はこの日も私の実家に泊まり、面会に来てくれました。
この時「手術から戻った時、病室に居なかったのは何で?」と聞いてみました。
夫は「事前に申請してた休みが2日間だったから、もう1日休ませて欲しいってお願いしてたよ」と言っていました。
上司の電話が取れるタイミングと、私が病室に戻ったタイミングが被ってしまったそうです。
続き【卵巣嚢腫】20代で腹腔鏡手術|術後2日目の体調と傷のこと
電話の理由は薄々感づいていましたが、嬉しかったです。
卵巣嚢腫の経験談に興味がある方はこちらからどうぞ!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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