私は新卒時の病院を1年で退職しています。
この時は病院全体で大量の退職者が出ていたため、今となっては退職してよかったと思います。
しかし当時はとにかく自分を攻めました。
この時から看護師がコンプレックスなのに、看護師を辞めることが出来ず息苦しさを感じるようになりました。
結婚を機にパートになり余裕が出来ましたが、同級生と比べ劣等感を感じていたのも事実です。
これを踏まえて、今回の転職は「ラストチャレンジ」と決めていました。
これでダメなら看護師を辞めるか、自分にあった働き方をしようと決めて転職活動行いました。
①引っ越しで新しい土地へ
②ほぼ未経験の科へ就職
③就職後2週間について
適応障害と診断されるまでのお話
結婚後しばらくして、夫の仕事の都合で引っ越しをしました。
慣れない土地で知人も友人もいません。
引っ越しを済まし、早速就職活動を始めました。
引っ越し後の体の変化
実は引っ越しの次の日から全身の強い倦怠感(だるさ)がありました。
筋肉痛のような感じで、信じられないぐらい起き上がるのがつらくなりました。
始めは引っ越し疲れだと思っていたのですが、1か月程起き上がれない状態が続きました。
ただこの時は、心には不調を感じず普通に過ごしていました。
後に診察で「引っ越しも適応障害のきっかけの1つ」と言われています。
引っ越し後の転職活動
私は看護師資格を持っています。
結婚後はいずれ引っ越す予定だったので、扶養内パートとして働いていました。
以前から夫の負担を軽くしたいと思っていたため、今回の引っ越しを機に正社員の求人を探しました。
整形外科へ初めての転職
条件にあった病院は1か所のみでした。
診療科は整形外科です。
縫合やシーネ・ギプスなどの経験は少々ありますが、整形外科は未経験です。
夫にも止められ本当に迷いましたが、他に応募したい求人がありませんでした。
今後のことを考えても、ここで思い切った方が良いと判断し応募しました。
当時夫には「今の状態でも生活に支障はないんだから、無理しないで」と言われています。
新しい職場での面接
履歴書を持ち、面接へ向かいました。
診療時間外でしたが患者さんが多く、診察が終わるまで待合室で待ちました。
少しして院長・院長夫人・師長に迎えられ、診察室で面接が始まりました。
面接では以下のことを聞かれました。
- スポーツ経験
- 整形外科の経験
- チームについて
偽っても後々困ることになるため、整形外科の経験はほとんど無いことを伝えました。
院長が患者さんの増加に対応するために、看護師を増やすことにしたと話していました。
師長は「長年勤めている人が多いから、若い人が入ってくれると嬉しい。」と言っていました。
スポーツ経験やチームについては、整形外科だから聞かれたんだろうと思っていました。
今考えると、この時に辞退しておけば良かったと少し後悔することもあります。
これから先は悪口に感じる方もいるかもしれません…
トリの目線ですので、その点はどうかご了承下さい。
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経験のない整形外科への転職
採用の連絡があり入職が決まりました。
正直、即戦力にならない私を採用していただいて本当に嬉しかったです。
同時に「不安だったけど、思い切ってみて良かった!」と思いました。
整形外科への入職後
3名の看護師が働いていました。
- 50代の師長
- 60代の看護師
- 40代の看護師
60代の看護師が最年長ですが、なぜか師長に頭が上がらないようでした。
よく師長と一緒にいましたが、年齢が反対のような関係で不思議でした。
40代の方は以前、別の整形外科で師長と仕事をしていたそうです。
「求職中に声を掛けられて、この病院に入った」と話していました。
この先輩は患者さんへの対応も見習う点が本当に多く、分からないことも優しく教えていただきました。
困っている時にもフォローしていただいて、良い先輩がいて良かったと思っていました。
働き始めてすぐの患者さんの反応
長年通院されている方も多く、新しい看護師が入ったことは患者さん側もすぐに分かります。
採血や注射の時に、話しかけていただくことも多かったです。
敬語でお話ししていましたが、話し方が違うようで出身地のお話をすることもありました。
今でも印象に残っているのは、複数の方から「ここは入れ替わりが激しいからね!」と言われたことです。
複数人からこのように言われました。
- ここは忙しいからね!
- みんなすぐ辞めるよ
- なかなか続かないよ
中でも「みんなすぐ居なくなるけど、あんたは根性あるかな…??」と言われたことが衝撃的でした。
私個人としては想定内の忙しさでしたし、忙しさ自体は退職理由にもなりません。
「何かあるのかな?」と思いつつ、先輩のおかげで少しずつ仕事を覚えていたため、毎日仕事をこなしていくしかないと思っていました。
整形外科へ就職して分かったこと
1週間程経って分かったことがあります。
2週間後に40代の新しい看護師が入ること、1週間後に先輩が退職することです。
これは本当にショックでした。
師長以外に60代の看護師がいましたが、この方は分からないことを聞いても説明するのが嫌いなようでほとんど教えてくれなかったためです。
先輩の退職理由
ご家族の体調が悪いために退職する、と上司たちは聞いていたようです。
退職予定日の1か月前には、院長と師長に話していたと聞きました。
退職直前にご本人から「本当は嫌気が指して辞めることにしたよ」と教えていただきました。
私は具体的なことは聞きませんでした。
次の職場も決まっているそうで、一緒に働けないことを本当に残念に思いました。
初めて「あんな看護師になりたい!」と思う方だったからです。
最終日に「頑張ってね!」と声をかけていただき、大きな不安を感じながらも、とりあえず出来る所までは頑張ろうと決めました。
2週間が経つまでに起きたこと
先輩の退職1週間までに、通常の業務にプラスして先輩の仕事を全て引き継ぎました。
この時点で私は、就職して1週間しか経っていません。
たとえ看護師資格があっても、経験のない科で即戦力になれる人はいないはずです。
先輩も当時の私に引き継ぐのは酷だと思っていたようで、師長に相談したそうですが「60代の看護師は、すぐいっぱいいっぱいになるから」との理由で却下されたそうです。
1週間の内に私が感じたこと
師長は院長のサポートがメインで、勤務中に声を掛けることは困難でした。
頼れる人が居なくなるため、先輩がいる内に仕事を覚えようとメモ帳にたくさん書き込みました。
この病院では出勤後、ストックのガーゼや脱脂綿などを準備するのが決まりでした。
就職してすぐの頃60代の看護師に、大体の数を教えて欲しいとお願いすると「そんなの処置によって変わるし、何個とか決まってないから」と冷たく言われてしまったので先輩と2人の時に聞きました。
処置の件数や時期によって変わることは私も理解していますが、患者さんの傾向などは把握していません。
先輩は「大体○個から○個かな、多そうなときは○個ずつ増やすといいね。」と教えてくれました。
メモ帳が先輩の目に触れたとき
機械類の準備やガーゼ・脱脂綿などの準備は、間違いがないようにメモ帳を見ながら行っていました。
ある日準備をしていると、60代の看護師がメモ帳に「先輩から聞いた数が記入」されているのに気付きました。
すると私に「決まった数は無いっていったよね!?誰に言われた!?」とすごい剣幕で言ってきました。
すぐに師長の元に行き報告していましたが、注意を受けなかったのは幸いでした。
転職で適応障害が起きるまで
60代の看護師は「私ははっきりしてるし言い方もきついかもしれないけど、ネチネチしてないからね」が口癖でした。
この看護師も、先輩の退職は退職日の1週間前に聞かされていたそうです。
先輩の退職を知った時から私に対して「2週間後には新しい人が入ってくるから、トリさんが教えないといけないからね!」と圧力を掛けてくるようになりました。
「新人が新人に教えるなんて無理!」と思いつつ、今回の転職はチャレンジする最後の機会だと思っていたので、何とか出来る限りやろうとしていました。
辞めたいなとは思いながらも、この時はまだ何も症状がなく毎日勉強の日々でした。
トリは家族から「抱え込みやすいタイプ」と言われています。
この看護師とは相性も悪かったのかもしれません。
この後少しずつ現れてきた症状とその時の気持ちを、少しずつまとめるつもりです。
続き【転職と適応障害】看護師の就職から退職まで|徐々に現れた症状編
思い出すのは今でもつらいですが、当時私も適応障害を経験された方のブログを読ませて頂いていました。
今度は私が、少しでもどなたかのお役にたてるよう頑張ります。
適応障害のまとめページはこちらです!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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